| 仏像を拝む。 静かに目をとじる。 心の中の思いを捨て去り、 あるがままの純粋な心に戻って真剣に問いかける。 自分の姿はどこにも見えない。 浮かんでくるのは自分の行いである。 あの時は、あれで良かったのか・・・ あの時、ああすれば良かった・・・ あの人は今、どうしているのだろうか・・・ この肉体は年とともに朽ち果てる。 しかし、自分の行いはいつまでも人の心に残る。 そのままの姿となって生き続ける。 私は心は行動で伝わり、人の心に残された私の姿こそ 本当の私自身なのである。 |
|||
|
|||
| 室戸の町に入る。 新しい港には遠洋マグロの船が停泊している。 かつては、大漁旗の船の出入りでにぎわったこの町も、 何か元気がない。 しかし、そこに住む人の表情は明るい。 堤防に出て話をしている町の人の会話に、 その人々の暖かさを知る。 この町に生き、この町で暮らすことが、 ここの人たちには幸せなことである。 室戸岬まで、あと少しである。 |
|||
|
|||
| 遂に来た、室戸の岬に。 海がある。キラキラ光る室戸の海が。 太平洋のはるか遠く、 水平線のかなたまで明るい海が広がっている。 いままでの苦しみは、もうどこにもない。 これから起こる人生に向けて、 私に道を教えてくれるような、 そんな室戸の海である。 この海に、これから自分が進んで行く未来を見つける。 |
|||
|
|||
| 私は本当の政治家を目指して、前だけを見て行きたい。 本当の苦労はこれからである。 苦しみは成長の種である。 人は苦しみにどれだけ耐えられるかによって、 その人の大きさを図ることができる。 人のために尽くす。 そして、どんなことにも耐えられるような 強い人間になりたい。 夢みたいなことを言うなと人は言うかもしれないが、 私はそのために生まれて来たのだ。 本当に人のために尽くすことのできる政治家を目指して、 ここから私は歩き始める。 |
|||
|
|||
| (昭和六十年八月十日〜八月十二日 帰省休暇を利用して) |
|||
|
|
|||
|
|
|||